前日の米国株時間の動き
注目されたイベント
中東での有事
○大枠での動き
債権:すべての金利下落
商品:原油上昇、金上昇
株式:原油系、航空防衛、テレコム上昇
アフターコロナ下落、再生エネルギー未だに弱い
○解釈
金と原油が上昇。これは有事を背景とした動き。
原油が上がれば引き締めが再開して株式は下がるのが一般的な考え方だが、むしろ金利は大幅に下落した。これには大きな意味がある。
今回の金利の動きが否定されない限りは株式にとって追い風になりそう。米国10年債利回りは4.7%程度で推移しているが、これを上回って推移するようなら株を売り、下回っている限りは買っていくような立ち回りをしていきたい。
また金利の上昇の影響もあり、ドル円が非常に危ない状況に見える。基本的には下落を見越して立ち回りたい。ただし、ここの急所からの急反発には要注意。
米国の動きを受けた本日の日本株戦略
◯戦略
1.ハイテク買い
2.アフターコロナ売り
3.銀行売り
◯解説
株式市場は下落してもおかしくない材料をこなして上昇した。債券利回りの大幅下落が本日の最重要材料。
米国市場の上昇を受けて、日経平均は32,300円程度で寄り付きそう。すると久しぶりに5日平均を上回ることになり、これを割らない限りは買いの勢いが強いことの証明になる。5日線を割る動きにならない限りは現物株の売りも控えるべきだ。
防衛や原油関連は寄り値が高いだろうから基本は様子見をしたいが、そこからさらに上昇してくるような勢いがあるのなら買っても良い。
金利の下落を受けて銀行株の動きは緩慢だろう。指数の様子を見て売れそうなら売りたい。アフターコロナ関連も売れそうなら売りから入る。
狙い目はハイテク株だろう。金利の下落と指数の上昇に後押しされて、強い動きになることが想定される。
本日の日本株の振り返り
〇目立った動きをした銘柄
1.川崎汽船
2.日経平均
3.銀行株
寄り付きからのパフォーマンスが目立ったのは船だった。戦争関連で想像はつくが、これほどの上昇は想像つかないので、投資しにくい。
原油や防衛株は高く寄ったところからのパフォーマンスは良くなかったが、銀行株は上昇。ゆうちょや九州FGは年初来高値を更新しており、非常に強い。現在の値幅を背にして投資するのは期待値が高そうだ。
JALやANAはGDして始まったがそこからはほとんど下がらなかった。他方でHISは寄りから一本調子に下落した。
前述のように個別の株も売りで入る期待値の低い日なので、売りから取引する必要はない。
総括
金利の分岐点。
銀行とハイテクを一緒に買える状況には違和感。
相場に従いつつ、何かが否定されるのを待つ。