今週の注目されたイベント
中東有事
ベージュブック
パウエル講演
今週の大枠での動き
債券:米国10年債利回り+0.3(4.6%→4.9%)
逆イールド縮小。
日本10円債利回り+0.08(0.75→0.83)
商品:金+2.5%、銀+3.3%、貴金属+2.8%、ココア+5.7%、コーヒー+6.5%、Oil+0.6%
株式:N225-3.2%、TOPIX-2.3%、DOW-1.6%、SP-2.4%、NAS-2.9%、STOXX-2.7%、CHINA-4.2%
所感
原油が上昇している反面で他の株が下落しているのかと思っていたが、原油系のETFのXOPは今週1.04%しか上昇していない。原油自体の上昇も0.6%なので、印象ほどは上昇していないようだ。
金属が上昇しているものの、マイニングETFのXMEは3.07%の下落。
地政学リスクが高まっているものの、航空防衛のXARは0.57%の下落。
個人消費の堅さからか、MCDなどのレストラン株は上昇。
今後の展望
債券利回りを睨む展開が続く。
長短金利差が今週の縮小で、年初からの拡大を全て戻した。年初来安値銘柄が非常に多い状態で、逆イールド化が解消しているのは受給的には非常に悪い。基本的には下落についていく形で対応したい。
ただ、逆イールドの解消がひと段落して、長期債利回りも下落する局面がくれば株を買ってもいいだろう。筆者としては今週の債券利回りの上昇は「こんなふうに動くだろうけど、そんなふうに動いたら嫌だな」と想像していた値動きだった。10年債が4.5%まで下落した後に高値を抜けてからまた下落をする。それが「嫌な値動き」なのだが、今となってはそうなってくれたら嬉しい。
債券利回りが上昇し続ける場合は株の大幅続落を予想する。指数レベルで直近の安値を割ってくるようなら、最近過熱感のあった銀行や商社、半導体、鉄関連の株を売りたい。
債券利回りが下落する場合はハイテク株を買っていきたい。市場に見放されて連日年初来安値を更新している銘柄は5日移動平均復帰の局面で買い、値持ちの良い銘柄は直近安値に逆指値を置いて、上昇に期待したい。
総括
この値段帯を維持するとは思わない。岐路だと考える。